改修現場におけるAs-Built図面の実例
(キッチン改修)
本ページでは、既存住宅の改修案件におけるキッチン空間を例に、 レーザー測定によって取得された情報をどのように整理すれば、 後工程(設計・製造・施工)でそのまま利用可能な入力情報になるのかを、 実際の事例をもとに説明します。
本事例の主眼は「図面を作成すること」ではなく、 測定後工程(図面化)における情報整理の考え方にあります。
改修前の現場条件(既存状態)
改修案件では、壁・床の直角や平行が完全には保たれていないことや、 既存キャビネットや家電が空間を占有していること、 既存図面と実寸との間に差異が存在することなどが、前提となるケースが多く見られます。
このような環境では、単なる寸法の記録ではなく、 後工程で再解釈を必要としない形で測定情報を整理することが重要になります。
As-Built図面(後工程で使うための入力情報)
- 寸法・開口・設備位置を、製造・施工工程でそのまま使える粒度で整理する
- 現場固有のズレや例外条件を前提として明示し、判断の揺れを減らす
- 関係者間で解釈の差が生じにくい表現により、確認や手戻りを抑える
図面は成果物そのものではなく、後工程へ引き渡すための入力情報として設計されています。
3Dモデル(共有・認識合わせ用途)
本案件では、As-Built図面に加え、空間構成を直感的に共有する目的で3Dモデルを併用しています。 3Dモデルは最終成果物ではなく、図面理解を補助する手段として位置づけます。
- 図面だけでは把握しにくい空間関係の確認
- 関係者間での認識合わせ
- 事前検討や説明時の補助資料
まとめ
改修案件における図面は、単なる記録資料ではなく、 後工程に引き渡すための入力情報として設計される必要があります。
InnoDrawでは、レーザー測定から図面化までを一貫した流れとして捉え、 後工程での確認作業や手戻りを減らすことを目的とした、実務的な情報整理を支援しています。
本事例は、InnoDrawにおける測定後工程設計の一例を示すものです。